“SOUL”的陸上競技活動録

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つま先を締めない考え方

 世界陸上盛り上がってますね。
 まずこれだけは言わせてください。
 
 『男子マラソンであんなに薄いシューズを履いているのは日本人だけ』

 何を根拠に薄くて軽いシューズが勝負できるのかと思っているのでしょうか?
 
 自らのポテンシャルを優先し、シューズはあくまでアスファルトから足を保護するだけと考えてのシューズ選びでしょうか?

 日本人が“足”でシューズを選んでいるとすれば、海外では“脚”でシューズをチョイスしています。

 急なペース変動、揺さぶり、消耗戦

 全ては脚にかかっています。足ではありません。
 恐らくですが、日本人は常にエキスパートシューズでガンガン走るトレーニングしかしていないため、セミライトシューズの使い方が理解できていません。
 世界との差はここにあります。 
 気温の低い時期に揺さぶりのない、思い通りのペースメイクができるような国内の試合で記録を出しても全く世界と戦うに意味がないことが今年証明された気がします。

 私はただの一市民アスリートに過ぎませんが、5kmも10kmもハーフもフルもウルトラトレイルも経験済みです。多少はロードのノウハウも持ち合わせています。

 特にシューズ次第でフルマラソンのタイムが30分も1時間も変わるとも思っています。

 日本人はシューズから勝負する視野を変えるべきだと強く思いました。


 さて本日のお題に入ります。。。

 みなさん、トラック種目でやはり注目しているのは選手のスパイクですよね?
 私的には今回の世界陸上から多くの種目でNIKEの比率が戻ってきた印象を受けました。
 ついロンドンくらいまでは三本ラインがトラック種目を席巻していたように感じましたが、今年はホワイトを基調としたいつものスウィッシュロゴが多く目に止まりました。

 そこでほとんどの短距離選手が履いていたのが
 
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 このアッパーのスパイクだと思います。

 このねじれたようなシューレースパターン、なかなか珍しいですよね。
 ZOOM JA FLY2といって海外ではすでに販売が始まっています。

 このシューレースパターンは人間の足の構造に沿っているので、シューレースを締めあげるときによりストレスのないフィット感を生みだしています。
 実はランニングシューズではこのパターンを採用しているメーカーがちょくちょくあります。
 
 このパターンは甲が低くても高くても足にストレスなくフィットさせやすいというのが特徴といえるでしょう。

 しかし、『いや、スパイクはガッチリ紐を締めて一体感を出すのが当たり前だろ』と思う方が多いと思います。

 
 靴のフィット感に関して、実はシューズ業界では様々な解釈が生まれております。

 パワーを出すためならきつくてもガッチリフィットさせた方がいい
 
 という考え方と

 ストレスなく足の本来の動きがそのまま出るようなフィット感がいい

 という考え方です。

 
 このスパイクをよく見てみると、指の第一関節から先にかけてはシューレースが被らないように作らています。
 つまりどんなに紐を締めても指に対しては締めあげられない構造です。

 実はここに昨今のランニングシューズにおける考え方の違いが感じられます。

 この構造はフィットストレスを最小限に防ぐためにあえて指関節部位をフリーにするような設計がなされているのです。

 とあるメーカーでは“トゥーボックス”と呼ばれている部位です。

 
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 信じられないと思いますが、今ではこんな形状のシューズが販売されているのです。

 フォアフットでの着地時に起こりえる足裏の衝撃緩和・自然な接地を限りなくシューズが干渉することなく自然に処理するためにこの形状は生まれました。

 ただ、負担なく自然に接地するための構造ですので最大の推進力を得るために接地するのとは少し訳が違います。

 着地部位はハンマーで地面を叩くのと平手で地面を叩くのと同じで面積が小さい方がより強い力が地面へ伝わり反発力に変わります。

 あえて接地面をフリーにすることで力のロスを生んでるのでは?とも考えられます。

 しかし、チーターの足裏はヒヅメのように硬くはありませんよね?
 それどころか関節がそれぞれ柔軟になっていて、かつ鋭く地面を捉えられるような形をしていますよね?
 
 この、トゥーボックスをあえて締めあげない構造

 実は人の足に対してすごく理にかなっているような気がするんです。

 ナイキよくここまで思い切ったなーとさえ思います。

 
 自分でもオチの整理がつかなくなってきたので、最後にまとめますと

 このシューレースパターンはもしからしたら今後のスタンダードになるかもしれないということです。

 でもプレートはJAFLYのままなので、違うプレートに期待する方もいらっしゃるかと。

 果たして久々の新型プレートは登場するのでしょうか?

 私もそこはわかりません・・・・

 
 
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by soul-tfc | 2015-08-29 03:02 | 陸上スパイク



兵庫県で走っている一般趣味人競技者の日誌です。社会人陸上と陸上競技用品ネタの話題が多いです。
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自己紹介
1985年9月生まれ。A型
163cm・59kg
学生時代は関東選手権優勝、日本選手権リレー出場程度。
現在はスポーツ用品販売業の傍ら、趣味の範囲で競技生活を続行中。

専門種目
100m~110km

2005年
SOULとして活動を始める。
2007年
SOUL陸上競技部を設立。
2010年
東日本実業団陸上男子
400mR6位
2011年
東日本実業団陸上男子
400mR7位
2011年末
体調不良を理由に
SOUL陸上競技部
の活動を無期限休止。
2012年初春競技再開。
2012年7月おんたけ100kmウルトラトレイル完走
2012年8月ほぼベストまで走りが戻る。
2012年8月26日仕事中に右アキレス腱断裂
2013年8月24日100mに復帰11秒86(-1.1)
2013年9月15日信越五岳トレイルランニングレース110km完走
2014年大阪マラソン出場予定
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